Webメディア業界には今からでも入れる?参入しやすいWebメディアの種類を紹介

Webメディアとは主にインターネットを舞台として、さまざまな形で情報発信を行う新時代のメディアを指す言葉です。
新聞やテレビといった既存の「マスメディア」と対立もしくは相互補完する関係として語られることも多く、数々の機能不全が指摘されることの多い昨今のマスメディアで不足する部分を補う役割も強く期待されています。
またWebメディアはインターネットを始めとするIT技術やAI技術と組み合わさることで、業界としてのポテンシャルを今後もさらに高めていくことは間違いないとも見込まれています。
今からでもWebメディア業界について知り、その一部にでも参入することができれば将来的には多大な恩恵を受けることもできるでしょう。
本記事では現在のWebメディア業界の状況を説明しながら、どんな形でなら今からでもWebメディア業界に関わることができるのかについて解説しています。
Webメディアで働いてみたい、副業としてWebメディア業界での収入を増やしたいといった考えを持っている人はぜひ参考にしてみてください。

現在のWebメディア業界に見られる7つの種類


現在、Webメディアと呼ばれるものは大きく7種類に分けることができます。
ここからは順番にその7種類について簡単に紹介してきましょう。

一次メディア

一次メディアとはいわゆる「オリジナル記事」と呼ばれるような、それまで世の中に存在していなかった最初の記事を取り扱うWebメディアとなります。
基本的には新聞や報道番組のような独自取材に基づいた記事をWebに掲載したものが一次メディアです。
新聞社のWebサイト記事やTV局の報道ニュース番組の配信などはほとんどが一次メディアに相当します。
ただし高い社会性を持つような記事ばかりではなく、個人的なニュースや専門家の考え方をWebに掲載するのも一次メディアに含まれます。
他にも海外記事に独自の解釈を織り交ぜず、シンプルに翻訳して発信する場合も一次メディア扱いとなります。
一次メディアの記事は以降に紹介していく他の種類の記事の元(ソース)になるものでもあるため、Webメディア業界の根幹をなすものといっていいでしょう。

二次メディア

二次メディアとは一次メディアで発信された情報を転載して、さらに拡散させることを目的としたWebメディアです。
たとえば「Yahoo!ニュース」や「スマートニュース」のように独自の取材記事を取り扱うのではなく、他の一次メディアの記事を集めて配信するタイプが代表的なWeb二次メディアとなります。
あくまで一次メディアの記事を集めているだけでありながら、その利便性の高さによって集客力という点では二次メディアは一次メディアを上回るものとなっています。
そのためWebメディア業界において最大の力を持つのは、こうした二次メディア媒体であるといえるでしょう。

オウンドメディア

オウンドメディアとは「企業が自社保有するメディア」のことで、たとえば企業公式のSNSアカウントやホームページなどを介した情報発信がオウンドメディアに相当します。
有名なものだとトヨタ自動車の「トヨタイムズ」や任天堂が最新情報を伝えるために配信する「ニンテンドーダイレクト」などの名前が挙げられるでしょう。
オウンドメディアの利点はマスコミやジャーナリストの視点に左右されることなく、企業が自社の伝えたい情報をそのまま消費者に伝えられることにあります。
Webメディア登場以前は代理店やマスコミを通じてしか実行できなかった自社製品の宣伝を仲介を挟まずに行えるようになったことには革新的な価値があります。
ただしその一方で企業の宣伝を第三者の検証なしでそのまま伝えるオウンドメディアの在り方には疑問を投げかける声も少なくありません。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアはオウンドメディアとは逆に、企業や組織を挟まずにユーザー同士が結びつくことで成立する形式のWebメディアとなっています。
SNS=ソーシャルメディアと見られることもありますが前述の通りSNS自体には企業のオウンドメディアも参加しているため、あくまで「個人」を軸としたメディアがソーシャルメディアであると理解しておくといいでしょう。
個人が主体であることからソーシャルメディアには誰でも参加することができますが、同時に誰にも制御することができないのもソーシャルメディアの特徴となっています。
SNSを運営する「プラットフォーマー」であってもその内部で熟成されたソーシャルメディアをコントロールすることは非常に難しく、ある意味でWebメディア業界に巣食う怪物のような存在ともなっています。
ソーシャルメディアは自分の手の届く範囲で抑制的に利用するには便利なものですが、自己実現や収益増加などを目指して深く入り込むと身を滅ぼすことにも繋がるリスクを秘めています。

コンシューマージェネレ―テッドメディア

コンシューマージェネレ―テッドメディアとは一般ユーザーの発した情報を整理して情報を構築していくタイプのWebメディアです。
ソーシャルメディアとの違いはユーザーの生み出した情報がそのまま使われるわけではなく、メディア媒体によってある程度制御されることにあります。
たとえば匿名掲示板やSNSに書かれた食レポはソーシャルメディアですが、それが「食べログ」に書かれるとコンシューマージェネレ―テッドメディアと解釈されます。
運営する企業によってはコンテンツをユーザー自身が勝手に増やしていってくれるため、上手くサイクルが回るようになると無限に成長していくことが可能です。
とはいえユーザーが集まってくる「場」を整備し続けるのは難しく、運営側とユーザー側の信頼関係が常に問われるWebメディア業界内でも特殊な存在となっています。

キュレーションメディア

キュレーションメディアとは他のメディアが取り上げた話題を収集・再構築して発信するタイプのWebメディアです。
いわゆる「まとめサイト」などが相当しますが、近年では大手企業が続々とキュレーションメディアの運営を始めたことが話題にもなっています。
他メディアのコンテンツを仲介する意味では二次メディアに近いともいえますが、キュレーションメディアは独自の解釈によって記事に味つけをしたり恣意的なまとめ方をすることで集客力を高める手法を採ります。
そのためメディアとしての責任や信頼性についてよく疑問視されるのもキュレーションメディアの特徴となっています。
正確な「目利き」とわかりやすい語り口が備わっていればキュレーションメディアは貴重な批評能力を持ったWebメディアとして機能することになりますが、残念ながら現在のWebメディア業界でその領域にあるキュレーションメディアはごく僅かといえるでしょう。

バイラルメディア

バイラルメディアとはいわゆる「バズる」ことを目指してインパクトのある記事や映像を発信するタイプのWebメディアです。
他の6種類とは異なり、形式というよりはメディア作りの姿勢によって分類されることが多くなっています。
そのため形式的にはキュレーションメディアやコンシューマージェネレ―テッドメディアの形を取りつつも派手にバズる仕掛けを重視するものはバイラルメディアと呼ばれることも珍しくありません。
またバスるとは具体的にはソーシャルメディア間で話題に挙げられることなので、他メディアとソーシャルメディアを強制的に接続することを目的とするのがバイラルメディアであると表現することもできるでしょう。

Webメディア業界の中で今からでも参入しやすいのは?

Webメディア業界の中で今からでも参入しやすいのは?

ソーシャルメディアには誰でも参加できる

もっとも参加のハードルが低いのはソーシャルメディアです。
誰でもインターネット上に意見を書き込めばそれでソーシャルメディアの「一部」にはなるので、参加条件はインターネット接続環境だけといって過言ではないでしょう。
ただし参加したからといって恩恵がほとんどないのがソーシャルメディアの問題でもあります。
むしろ自分に都合のいい情報ばかりを求めて思考がどんどん偏っていってしまう「エコーチェンバー効果」を起こしやすく、Webメディアを利用するのではなく呑まれていってしまう可能性の方が高いのがソーシャルメディアの注意点です。

コンシューマージェネレーテッドメディアは自己肯定感を高める

収益を上げるのにはあまり向いていませんが、コンシューマージェネレーテッドメディアに参加して他人の役に立つ情報を提供することには自己肯定感を高める効果があります。
ただしネガティブな情報ばかりを共有するのはメディアの雰囲気を汚染することに繋がるため、基本的にはポジティブな発信を心がけるといった気遣いは必要になるでしょう。

個人でも一次メディアを立ち上げることは可能

個人でも一次メディアを立ち上げて、そこから収益を得ることは十分に可能です。
むしろ大企業の手が届かないような小さな話題を丁寧に掘り下げていくことで、細く長い収益構造を生み出すこともできるでしょう。
ブログや動画配信など発信媒体は自分に合ったものを選ぶことができますが、どの方法を採用するにしても一定以上の知識は必要になってくる点に気をつけましょう。
また自分の生み出した一次メディアをさらにキュレーションメディアやバイラルメディアに流すことで、収益を最大化させていく手法も検討しておきましょう。

会社内でオウンドメディアを作るのも有効

フットワークの軽い会社に居るなら、自社のオウンドメディアを立ち上げて会社に貢献することで自分の利益に繋げるというのも有効な方法となります。
オウンドメディアといってもSNSの「企業アカウント」のように手軽に始められるものは多いので、工夫次第では少ない労力で大きな宣伝効果を生み出すこともできるでしょう。

まとめ:Webメディア業界には誰にでもチャンスがある

Webメディア業界はさまざまなタイプのメディア形式が混在することで成り立っています。
大手マスコミの寡占状態にある旧来のメディア業界とは異なり、誰にでもチャンスが広がっているのがWebメディア業界の大きな魅力といえるでしょう。
実際にこれからWebメディア業界への参入を目指すなら、まずは各メディアごとの特徴を知ってなるべく参入が簡単で自分の力を活かしやすい場所を探すようにしてみてください。

サイト https://bokk.jp
投稿を作成しました 5

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る